株式会社ギブリー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:井手高志、以下ギブリー)が展開するDX人材の採用・育成・評価のためのHRプラットフォーム「Track(トラック)」は、IT人材の需給ギャップの拡大や就活ルールの変更によって、より採用戦略の構築が重要となる2025年卒エンジニア職志望学生の採用に参考いただけるよう、2024年卒業予定のエンジニア職志望学生464名を対象に、今年度の就職活動を振り返る実態調査結果を2023年8月26日に発表いたしました。
* 株式会社ドゥ・ハウスが実施した「コーディングテストサービス」4サービスを対象にしたデスクリサーチ及びヒアリング調査において「導入社数累計No.1」「受験者数累計No.1」「問題数No.1」を獲得【調査実施:2023年1月11日(水)~1月23日(月)】調査レポートダウンロード:https://tracks.run/download/wp-n14/
調査目的
2023年4月、経団連「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」にて、25年新卒学生の採用に関する就活ルールの変更が発表されました。この変更により、キャリアに関連した就業体験を伴うインターンシップが推奨されることから、25卒以降のエンジニア学生の就職活動開始が早まると予想され、就職後のイメージを想起しやすい選考フローも重要となってきます。
このような背景から、開発ポジションごとに選考コースを分ける「職種別採用*1」、入社後の配属先を確約した状態でオファーを出す「配属先確約*2」など、新卒でも中途同様の採用方式を導入する企業も少しずつ増えてきております。
そこで今回、「テクノロジースキルを経営資源に」を理念に、多くの人々や組織が創造力(エンジニアリング力)を発揮できるようなよりよい未来の実現を目指して活動をしているTrackチームでは、2024年卒業予定のエンジニア職志望学生464名を対象に、就職活動に関する調査を実施いたしました。
回答者のプログラミングスキルに応じて、初級・中級・上級の3階層にデータを分類し、新卒ITエンジニアの動向や嗜好をスキル習得度別にまとめています。今回は昨年行った同調査との比較から、今後のエンジニア採用の傾向も合わせてまとめました。
*1 職種別採用:「総合職(営業やバックオフィス業務等)」と「エンジニア職(技術職)」を分けて募集し、「エンジニア職(技術職)」の中でも「フロントエンド」や「データサイエンス」等、開発ポジションごとに選考コースを分ける採用方式
*2 配属先確約:入社後初の配属先を確約した状態で内定を出す採用方式
調査のまとめ
①本選考エントリー企業数は62%が「1社以上9社以内」。エンジニア学生はエントリーする企業を絞る傾向。
②98%の学生は選考にコーディングテストがあっても辞退しない。そのうち30%の学生は「志望度が上がる」と回答。スキルレベルを問わずコーディングテストは志望度の向上にも好影響。
③経年比較では、初級者・中級者・上級者の差が少なくなっている傾向が見られる。どんなスキルレベルを狙った採用でも、職種や配属先の確約などの採用プロセスの構築、スキルに応じた初任給のオファーが重要に。
調査概要
『2023年版 スキル習得度別に見る、新卒ITエンジニア就職活動の実態調査』
調査期間:2023年6月23日〜2023年7月24日
調査対象:2024年度卒業予定のエンジニア就職活動生464名
調査手法:エンジニア求人サービス「Track Job」の登録学生に回答を依頼
2023年卒業予定のエンジニア職志望学生350名の属性比率は以下の通りです。
<学校区分>
・大学院生 :50.4%
・大学生 :37.5%
・専門学校生 :9.3%
・高等専門学校 :2.4%
・その他 :0.4%
<プログラミングスキル習得度>
・初級者:53.0%
・中級者:31.3%
・上級者:15.7%
回答者属性に関する詳細は、以下URLよりご覧いただけます。
(調査レポートダウンロード:https://tracks.run/download/wp-n14/)
本調査結果ハイライト
①本選考エントリー企業数は62%が「1社以上9社以内」。エンジニア学生はエントリーする企業を絞る傾向。
・本選考にエントリーした企業数が「1社以上9社以内」と回答したエンジニア学生は62%
エンジニア学生はエントリーする企業を9社以内に絞る傾向があり、スキル上級者では特にその傾向が強いことがわかりました。企業にとっては、スキルの習得度に限らず、エンジニア学生からエントリーしてもらうこと自体が難しくなっている可能性があります。 企業認知の拡大や既存の母集団に対するエンゲージメント向上など、自社に合った施策を見極め、注力していく必要性があるかもしれません。
②98%の学生は選考にコーディングテストがあっても辞退しない。そのうち30%の学生は「志望度が上がる」と回答。スキルレベルを問わずコーディングテストは志望度の向上にも好影響。
・「選考にコーディング試験があっても、選考を辞退しない」と回答したエンジニア学生は約98%
・スキル習得度問わず、約30%のエンジニア学生は「選考にコーディング試験があった場合、その企業への志望度が上がる」と回答。
③経年比較では、初級者・中級者・上級者の差が少なくなっている傾向が見られる。どんなスキルレベルを狙った採用でも、職種や配属先の確約などの採用プロセスの構築、スキルに応じた初任給のオファーが重要に。
・スキル初級者・スキル中級者の入社後の配属先が確約される割合が、昨年よりも増加した
スキル習得度を問わず、「給与提示額」や「1〜3年後のキャリアイメージの醸成」が内定承諾に大きな影響を与える
昨年は習得度別にバラバラだった内定承諾に影響を与える要因が、上級・中級・初級でTOP3入りが似てきており、学生の趣向に差が無くなってきていると推察できます。 スキル上級者に限らず、初級者/中級者を採用する場合でも、職種や配属先の確約などの採用プロセスの構築やスキルに応じた初任給のオファーが、内定承諾を得るための重要な要素であると考えられます。
Track Job・Track Test事業部長からのコメント/総括
戦力となるエンジニア人材の採用には、スキル習得度に関わらず“スキル”や“専門性”を評価する採用プロセスの構築が必要に。
プログラミングスキルの習得度を3段階のレベルに分け、それぞれの就活動向を調査いたしました。「新卒エンジニアの50%は、初任給400万円以上」「スキル上級者の中には700万円を超える人材も10%程度いる」「スキル上級者の7割がコーディング試験にエントリー」など昨年と近しい結果に加えて、経年比較によって、スキル初級者/中級者の「配属先確約」「職種別/配属先選考」が増加傾向にあることがわかりました。
即戦力ではなくポテンシャル層を採用する企業様にとって、今まで捉えづらかった情報もあったのではないでしょうか。
2025卒よりインターンシップの定義が変更され、今まで以上にインターンシップ・早期選考を実施する企業が増えることが見込まれています。スカウト型就活サイトを筆頭に、エンジニア学生の就活方法のマルチチャネル化が加速し、過去の成功パターンが一層通用しなくなっております。
このような中で企業に求められることは“新卒採用だから”という理由で総合職と同様の選考プロセスをエンジニアにも適用するのではなく、新卒でも中途同様に“スキル”や“専門性”を評価する採用プロセスを構築することです。今後その重要性は、さらに増していくことでしょう。
本調査レポートが、経営者や人事責任者の皆様にとって、自社が採用するべきエンジニアを正しく理解し、最適なエンジニア採用戦略を描くための一助となれば幸いです。
本調査結果の解説セミナーを開催
10月5日(木)にTrack Test事業部長が登壇し、本調査結果を解説するセミナーを開催します。
以下より、セミナーの詳細閲覧とお申し込みが可能です。
https://tracks.run/seminar/sprint192/
DX人材の採用・育成・評価のためのHRプラットフォーム「Track(トラック)」について
Trackは、プログラミングスキルの可視化を基盤とした、エンジニアの採用・育成・評価で必要とされる、各種プロダクト・サービスを網羅したHRプラットフォームです。
https://tracks.run/
<Track Test(トラック・テスト)>https://tracks.run/products/test/
プログラミングスキルをテストし、データに基づいて採用を決定するためのエンジニア採用プラットフォームです。コーディングテストを通して候補者のスキルを正しく理解することが強い組織を作ります。
<Track Training(トラック・トレーニング)>https://tracks.run/products/training/
企業のデジタル化に必要なスキルギャップを埋めるテクノロジー人材育成プラットフォームです。LMS(学習管理システム)を搭載したオンライン学習環境の活用で、ビジネスに必要なテクノロジースキルを構築する最も効果的な方法を提供します。
<Bootcamp(ブートキャンプ)>
配属先でのスキルギャップをなくす、”自立自走型”人材を育成するエンジニア研修サービスです。「スキルの可視化」と「リアルタイムフィードバック」 で学習効果の高いエンジニア研修を可能にします。
<Track Job(トラック・ジョブ)>https://tracks.run/products/job/
ハイクラスな新卒エンジニアを採用できる、プログラミングチャレンジ求人サービスです。プログラミング課題つきの求人サービスで、学生の中でも開発経験を積んだ即戦力エンジニア人材の採用を支援します。
株式会社ギブリーについて
https://givery.co.jp/
ギブリーは「すべての人が物心豊かな社会を実現する」をビジョンに掲げ、
HR Tech/Marketing DX/Operation DXの3事業を柱に、
「世界で必要とされる、本質価値を生むテクノロジー企業体」として、
“世界標準”のサービスを生み出し続け、日本の再生に寄与します。
会社概要
社 名 :株式会社ギブリー
所在地 :東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル8階
代表者 :井手 高志
設 立 :2009年4月28日
資本金 :10,000,000円
事業内容:
・HRテック事業(Track)
・マーケティングDX事業(SYNALIO/LIBERO/Virtual Store)
・オペレーションDX事業(PEP)