導入事例

株式会社NTTデータユニバーシティ

未経験層の研修後アセスメント合格率が上昇し、
受講生のスキル差に関わらず習熟度を高められる研修を実現した。

  • Track Training
  • Bootcamp by Track
  • スキルアセスメント
  • 育成・研修

株式会社NTTデータユニバーシティは、日本最大規模のIT企業であるNTTデータグループのIT研修を担い、そこで培った経験やノウハウを元に、企業向けの人材育成ソリューションを提供する。主たる研修実施先であるNTTデータグループに対しては、毎年4月〜6月にかけて複数カリキュラムを実施し、延べ約1,200名の新入社員研修を実施しているが、大規模研修であるが故に受講生へのフォローアップが課題となっていた。

  • 課題
    受講生全員の個別フォローアップが
    できる体制を用意するのは難しく、
    プログラミング未経験層の習熟度を上げきれない。
  • 解決策
    研修期間中に、定点的なスキルチェックの実施にて、
    フォローアップ対象の受講生を見極め、
    対象者のみ補講やチーム演習を行った。
  • 成果
    未経験層の研修後アセスメント合格率が上昇し、
    受講生のスキル差に関わらず全員が
    習熟度を高められる研修を実現した。
    LMSによる学習管理により、講師対応コストも大幅に削減できた。

課題

受講生全員の個別フォローアップが
できる体制を用意するのは難しく、
プログラミング未経験層の習熟度を上げきれない。

弊社は、NTTデータグループに入社した新卒システムエンジニア社員1,200名に対して、毎年2~3ヶ月間ほどプログラミング研修を実施しています。

受講生のプログラミング経験がバラバラな中、特に未経験層の習熟度を向上させることができず、中には脱落してしまう受講生もいました。また、1,200名の受講生の一人ひとりが、どこまで学習を進め、どこまで理解し、どこで躓いているかといった学習状況を知ることができないことも課題になっていました。

しかし、受講生1,200名全員の学習状況を把握し、フォローアップができるほどの講師体制を構築するのは、コスト面からも容易ではありませんでした。さらに、未経験者層の数は年々増加している状況で、「なんとかこの大規模な受講生数に対して、個別フォローアップを実現できないか」と課題に感じていました。

“従来のオフラインでの集合研修では解決できない課題があった”

また、受講生には未経験者層と上級者層がどちらも存在しているため、スキルに大きなばらつきがありました。加えて、未経験者層は年々増加しており、スキルレベルのギャップも広がる一方だったので、スキル別での研修の必要性も高まっていました。そのため、受講生のスキルを図るための適切なスキルアセスメントを実施し、受講生をスキルベースでクラス分けしていくことも重要でした。

従来のオフラインでの集合研修のような、全員に対して同一カリキュラムかつ同一のアプローチをとり、講師の力技・個人技にて受講生一人ひとりをサポートするような属人的な研修体制では、この課題は解決できないと思いました。

解決策

研修期間中に、定点的なスキルチェックの実施にて、
フォローアップ対象の受講生を見極め、
対象者のみ補講やチーム演習を行った。

Track Trainingを活用しながら、4種類のスキルチェックを実施し、受講生一人ひとりのスキルの可視化を行いました。

まず、研修受講前に「事前アセスメント」およびITリテラシーに関するアンケートを実施しスキルデータを収集しました。その結果を基に「初級」「上級」などのクラス分けを実施し、レベル別研修を実現しました。

次に、研修中に「章テスト」を実施し、習熟度を把握することで、カリキュラムの内容から脱落してしまいそうな受講者をリアルタイムで可視化してフォローアップを行いました。具体的には習熟状況やスキルデータを事務局が講師に情報提供をします。その後事務局と講師でコミュニケーションを取り講師がリアルタイムで補講やチーム演習をアレンジし、受講生に提供します。スキルのスコアに加えて、「テストを解答完了するまでの経過時間」も考察しました。スコアが伸びておらず、かつ解答時間が短いような、問題を解くことを早い段階で諦めてしまっている受講生に対しては、特に集中してフォローアップを行いました。

また、オンライン形式であることを活かし、物理的な制限のない環境で自由に学習ルームを作ったりすることで、一人ひとりに適した学習環境や機会を提供することができました。

“1,200名のフォローアップを可能にした、
Track Trainingを活用したオンライン研修”

また、1つの科目が終了する毎に「修了テスト」を実施し、後続のカリキュラムへ効率的に引き継ぎを行いました。カリキュラム受講後だけでなく、カリキュラム受講前とも比較し、学習進捗や成長度合いがわかるようにして、事務局・講師間で連携を取りました。

最後に、「事後アセスメント」を実施することで、全体習熟度に加え未経験者層の事後スキルアセスメントの正答率を出し、受講生がどれだけ習熟できているかをチェックしました。さらに、受講生全員のスキルや学習状況を記録した”個人カルテ”を作成し、研修効果を可視化しました。

このように、スキルアセスメントによってリアルタイムに学習状況を把握し、講師と連携を取って効率良くフォローアップをすることで、受講生一人ひとりの躓きを解消し、習熟度の向上を目指しました。

成果

未経験層の研修後アセスメント合格率が上昇し、
受講生のスキル差に関わらず全員が
習熟度を高められる研修を実現した。
LMSによる学習管理により、講師対応コストも大幅に削減できた。

スキル可視化によって、講師が効率的に受講生をサポートできるようになり、受講生の個別フォローアップができる研修体制が実現しました。それによって未経験層の習熟度は大幅に向上し、導入開始から3年間のうち、2022年度は事後アセスメントのスコアが最も上昇しました。

未経験者を取りこぼさず、事後アセスメントに取り組めるレベル、つまり配属可能なレベルまで習熟させられる研修を、弊社が実施する大規模な研修で実現できたと言えます。

“未経験者だけでなく、受講生全員の平均点も3年連続上昇”

また、未経験者だけでなく、受講生全員の平均点から割り出される「全体習熟度」においても、導入開始から3年間ずっと上昇し続けております。これは、未経験者から上級者まで混在しているような、スキルのばらつきの大きい環境でも、受講生一人ひとりに適した研修カリキュラムを提供できたということだと思っています。

これからは、オフライン研修以上のオンライン研修体験を受講生に提供するなど、より高次元な大規模研修の実現にTrack Trainingを活用しながら挑戦していきたいです。

株式会社NTTデータユニバーシティ
株式会社NTTデータユニバーシティは、日本最大規模のIT企業であるNTTデータグループのIT研修を担い、そこで培った経験やノウハウを元に、企業向けの人材育成ソリューションを提供する。主たる研修実施先であるNTTデータグループに対しては、毎年4月〜6月にかけて複数カリキュラムを実施し、延べ約1,200名の新入社員研修を実施しているが、大規模研修であるが故に受講生へのフォローアップが課題となっていた。
  • 市村 一真 様
    株式会社NTTデータユニバーシティ
    サービスオペレーション部 課長代理

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