-1.png)
「AIネイティブカンパニーに向けた企業変革」をテーマとする、株式会社ギブリー主催の大型AIカンファレンス「Givery Summit 2026 AI Native Shift -」におけるトークセッションのレポートです。株式会社リクルート 住まい領域プロダクトデザイン1部 部長/プロダクトマネージャーの立花優也氏と、ギブリー・新田による講演内容をまとめています。
講演概要
AIコーディングエージェントの進化により、開発プロセスの「How(どう作るか)」のコストは劇的に下がりました。しかし、それがそのまま組織の生産性向上につながるわけではありません。AIで一つの工程が速くなっても、遅れの原因(ボトルネック)は別の工程へ移り続けるため、組織全体のプロセスを繰り返し作り替えることが求められます。
本セッションでは、株式会社リクルートで事業の現場から開発組織を率いる立花優也氏をお招きし、AI時代に合わせたプロセス・組織・スキル定義の再設計について解説します。後半では「現場から学ぶループ」を止めないための3つの設計ポイントや、AI時代における人材育成・スキルセット再定義の実践事例について議論を行いました。
コンテンツ
- はじめに
- AIネイティブ時代に開発職・組織で起きている変化
- IT業務におけるAI活用の広がり
- 求められるスキルの変化、そして「FDE」
- リクルートは、このAI時代の変化をどう捉えるのか
- 情報誌からプラットフォーム、そしてAIへ
- ボトルネックは移動し続ける
- 生産性を飛躍的に向上させるために、AIを前提とした組織・プロセスにつくりかえる
- 目的は、「現場から学ぶループ」の回転数と質を上げること
- AIネイティブ化を進める上での構造的な課題
- プロセス上の課題:分業ワークフローとContextの消失
- AI時代のプロセス①:一人でend to endに実行する
- 複雑な制約条件にどう向き合うか
- AI時代のプロセス②:あえて分担するという選択
- ループを止めない、3つの設計ポイント(仮説)
- 人間の仕事の重心が変わる
- トークセッション①:組織のプロセス再設計は、どこから始めるのか
- 具体的な実践事例(3つの取り組み)
- 事例① 意思決定の設計:リサーチプロセスを作り替える
- 事例② Contextの設計:Contextを受け渡さない
- 事例③ AI時代の人材育成:スキルセットの再定義
- トークセッション②:現場駆動の取り組みを、人事とどう接続するか
- まとめ:変化への適応と伝搬の設計
登壇者紹介
-
株式会社リクルート
住まい領域プロダクトデザイン1部 部長 / プロダクトマネージャー
立花 優也 氏 - 東京大学大学院にてシステム量子工学を専攻。NTTドコモでのAI R&D・複数の大規模サービスの事業開発を経て現職。現在はSUUMOの中長期プロダクト戦略立案を主導し、Web・アプリ・リアル接点を統合したUX戦略を推進する。「システム思考」を武器にビジネスの多目的最適化問題を解くことを信条とし、「論理と情緒」を統合した意思決定の実現に向け、AI活用やデータ基盤の刷新、組織の構造変革をリードしている。
-
株式会社ギブリー
取締役 / 人的資本インテリジェンス部門 管掌
新田 章太 - 筑波大学理工学群社会工学類経営工学専攻卒業。2011年1月、学生インターンとして「エンジニア」領域に特化したキャリア支援事業をギブリーで立ち上げ、2012年4月に同社へ入社。現在は取締役として同社の人的資本インテリジェンス部門を管掌する。国内650社超が導入するスキルインテリジェンスプラットフォーム「Track」のプロダクトオーナーとして開発組織を率い、アジャイル・スクラム開発を実践。130万人超のスキルデータを基盤に、企業の採用・育成・配置・評価の意思決定を支援している。同事業は日本e-Learning Award 経済産業大臣賞、HRテクノロジー大賞など受賞多数。Prompt Engineering Guide日本語翻訳者、JPHACKS組織委員会 運営事務局長。著書に『スキルOS経営』。
▶ 著書はこちら(Amazon)