プログラミング試験がエントリーシートを裏付ける! データで測れないパーソナリティを可視化したバンダイナムコスタジオの取り組み

Intervew - 導入企業様インタビュー 07

プログラミング試験がエントリーシートを裏付ける! データで測れないパーソナリティを可視化したバンダイナムコスタジオの取り組み

導入目的:新卒エンジニアの採用

ORO

株式会社バンダイナムコスタジオ

株式会社バンダイナムコスタジオは、世界中の人たちを笑顔にし、幸せにするコンテンツを提供し続ける会社として様々なコンテンツを生み出すクリエイター集団です。

これまでアーケードゲーム・家庭用ゲーム・ソーシャルゲームなどの多数の分野でヒット作を世に送り出しています。

同社には、2018年卒業予定の新卒エンジニア採用より、スキルチェックの用途でtrackをご利用いただいております。

Interview

  • 髙橋 秀司
    技術統括本部 技術第1開発本部
    プログラム1部 プログラム2課
    課長
    髙橋 秀司 様

まずは業務内容を含めて自己紹介をお願いします

元々は現場でゲームのプログラムを担当していました。家庭用では「鉄拳」1、業務用では「タイムクライシス」2などの開発に関わっていました。現在は管理職になり、現場のエンジニアのマネジメントを担っています。新卒エンジニアの採用には昨年から携わっています。

採用には以前から現場のエンジニアが関わっていたのでしょうか?

これまでも人事だけでは見極められないスキル面の選考はエンジニアが行なっていました。面接も候補者の技術的な部分を見る必要があることと、現場で一緒に働きたいと思える人を採用するため、現場に近いエンジニアが行なっていました。技術試験についても、今までは自社のエンジニアが筆記試験を作成していましたね。

今までの筆記試験では穴埋めなどの問題が多かったので、あまり複雑なものは出せず実際に動かすこともできませんでした。そのためプログラミングのスキルレベルを細かく判断できていなかった部分がありました。
問題を作成するのも大変で、今実際に使われている技術を反映した問題を作成するために現場のエンジニアリソースを割く必要もあり、実際の開発業務にも少なからず影響が及んでしまうことも多かった印象です。

track(旧:codecheck)を導入された理由について教えてください

スキルチェックを行う背景としては、エンジニアとしての基礎的な知識が備わっていて、研修でスキルを吸収し実務に入っていけるようになりそうか、素養をみるためを確認するために実施していました。また、ゲーム開発の現場では問題の解決方法を頭で考え、実際にプログラミングで形にする力が問われます。そのため、そういった適性の見極めに活用でき、かつ現場エンジニアがこれまでかけていた工数をできる限り削減したいという思いから、何かツールがないかと以前から検討していました。

弊社ではサーバー系、ゲームプログラマー、R&D、ツール系の4職種に分けて募集をしており、活用している技術も様々です。そこで、求職者側で開発言語が選んで自分の実務力をアピールすることができる、というのは、ツール選定をする上で重要視していました。 また、遠方からの応募者にも公平に機会を提供できるようにしたいと考え、これまで面接をSkypeで実施するなども取り入れておりましたが、選考フローの中でスキル評価もオンライン化できるかどうかも考慮した時に、trackはそれが実現できると考え、導入に至りました。

ローカライズされているところも活用のしやすさを感じています。これまでも海外から選考に応募してくれる方が何人もいましたが、筆記試験の問題文が言語対応していなかったので、実力を十分に発揮できなかった人もいたと懸念していました。trackでは英語受験可能な問題も複数用意されているので、プログラミングスキルがあっても日本語力がハンデになっている人たちに受験してもらいやすくなったと思います。

導入にあたり実際に社内の若手の方々にも受けていただいたとうかがいましたが

ベテランのエンジニアが受けてしまうと受ける印象がズレてしまうので、今まさに最前線で開発を行なっている、入社数年目の社員に受けてもらいました。若手からの「これなら使えそう」という意見もあり、導入してみようと思いました。

選考のどの段階で活用されていますか?

エントリーシート、適性検査での選考の後、一次面接の前にtrackで試験を受けてもらっています。昨年までは筆記の試験を実施していましたが、現在はtrackでの試験に完全に移行しています。受験者が同じ場所で一斉に受ける形式ではなく事前にオンラインで受けてもらう形式になりましたので、現場面接官が面接前にソースコードまで見て面接にのぞむことができ、面接の1時間をより有意義に活用できるようになっています。

受験者のソースコードを見られることで採用はどう変わりましたか?

実際にプログラムを組んでもらうことで、受験者が問題の解決に到達するまでの思考過程を見られるようになったと思います。 仕事では答えのない問題に挑むことも多いので、考え抜く力や粘り強さ、計画性などが重要になります。そういった数字には表れないパーソナリティをtrackの試験結果から見ることができています。エントリーシートや履歴書に書かれている自己分析の裏付けとしても役立っています。

コメントの書き方も見ています。実際の仕事でも間違いや失敗はありますが、なぜそうなったのかをしっかりと考えているかということがわかるからです。受験者の人物像も見れる点は、当初trackに期待していた結果以上に選考に役立つものになりそうだと思っています。

今後どのように活用していきたいですか?

諦めずにやりきる力や考え抜く力などをtrackで測っていきたいと思います。ゲーム業界を受験する学生は0から開発する経験にまだ慣れていない人もいます。既存のフレームワークなどを使うのはいいと思いますが、フレームワークを使ってプログラムを組んだことしかない人には今回trackで出題した問題も難しく感じるかもしれません。

プログラミングは道具であり、大切なのはそれを使って何をするかです。問題の解決方法を頭で考え、実際にプログラミングで形にする力が現場では問われます。 問題を解くための道筋も一つではありません。自分で勉強した知識だけではなく、調べた知識で答えを導くことも必要になります。そうやって「何がなんでも答えにたどり着く」という姿勢も見たいと思っています。

trackの結果の活用方法も社内で人事と積極的に共有していこうと思っています。点数などは基準としてわかりやすいですが、コードからどういうことが読み取れるのかなども共有していきたいです。
オリジナルの問題もいつか作成したいと考えています。今選べる問題にもいい問題があるので使っていますが、活用していく中でもう少しこういうものがいいなと思うのができたら作っていきたいですね。

まとめ

バンダイナムコスタジオ様では、ソースコードやコメントでのコミュニケーションから受験者の問題解決への姿勢を見極められることに着目し、採用に活用されています。 エントリーシートの自己分析結果とプログラミング試験の結果から、より正確に学生のパーソナリティを判断し、適切なマッチングにつなげています。

また、人事担当が試験結果からより多くの情報を読み取れるよう、エンジニア側からの積極的な情報共有に取り組んでいることも印象的でした。


*1,2 「鉄拳」「タイムクライシス」は株式会社バンダイナムコエンターテインメントの製品です。

この記事をシェアする