導入事例

ディップ株式会社

選考合格率大幅アップ。
スキルテスト導入と選考フローの見直しで、
工数削減と質の向上を両立。

  • Track Test
  • 採用スクリーニング

手厚い面談・面接で学生満足度の高い選考を展開するも、現場の採用疲れが懸念されていた同社。Track Test導入と同時に全選考フローの見直しを実施し、かけるマンパワーを大幅に絞り込みながらも面接合格率を上昇させることに成功。ハイパフォーマンスの採用フロー構築を実現した。

* 採用の詳細については、同社のRecruiting Siteをご覧ください。
https://recruit-dip.com/newgrad/engineer/"

  • 課題
    膨大なマンパワーを割いているにも関わらず、
    「技術的な知識・スキル不足」が見送り理由に多く、
    各面接の合格率が低い。
  • 解決策
    268時間かけていた一次選考をTrack Testに置き換え。
    各問題の平均点データを参考にして、合格ラインを引いた。
  • 成果
    エンジニア面談を70%削減も、CTO最終面接の合格率25%アップ。
    Track Test導入と選考フロー改善で効率的かつ質の高い採用が
    実現できた。

課題

膨大なマンパワーを割いているにも関わらず、
「技術的な知識・スキル不足」が見送り理由に多く、
各面接の合格率が低い。

当社は誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指し、『バイトル』などの人材サービスや『面接コボット』などのDXサービスを提供しています。業界の変化や技術進歩は驚くほど速く進む中、私たちもその先端を走るべくAIエージェントを共同開発するなど新たな求人情報サービスの模索を続けています。

そんな私たちが近年力を入れてきたのが新卒採用です。彼らにはディップのフィロソフィーを色濃く受け継ぎ、今後会社の成長を支える軸になってほしいですし、高度な技術を学んできた若いエンジニアの新しい視点をどんどん現場に入れていきたいと考えているからです。
また、たとえ当社に入社していただけなかったとしても、就活というタイミングで出会うことで「ディップは良いエンジニア採用を行っている会社だ」と感じてもらうことが、後々に繋がっていくとも考えていました。

そのため、当社の新卒採用は面談に多くの時間を割き、学生に寄り添いながらフィロソフィーマッチを図ることを重視。一次選考には現場エンジニアによるカジュアル面談、二次選考後も合格者に人事の面談を行うなど多大なマンパワーを割いていました。

“しかし、それだけ面談に時間をかけても、各面接では「スキル・知識不足」と
所感に書かれてお見送りになってしまうケースがとても多かったんです”

学生から好評だったとはいえ、正直なところ工数の負担が大きすぎ、パフォーマンスを改善する必要があるのは明らかでした。もちろん一定レベルの知識・スキルで線を引こうとしてはいたのですが、選考も兼ねるカジュアル面談では時間も限られているうえ、担当者間のばらつきも生まれやすく限界があったのです。

更に「中途採用もあるのに面談が多すぎる。減らしてほしい」という声も出てきていて、採用疲れによる面談クオリティの低下、ひいてはディップが目指す良い採用ができなくなってしまう可能性もありました。

そこで浮上してきたのが、一次選考で知識・技術をチェックするテスト導入と選考フローの見直し案です。

“しかし、テストの導入にはコストもかかります。
費用対効果が見込めるのか、むしろ選考参加者の急減につながるのではと、
担当者として怖さもありました。”

他にも「かえって問題設定で工数がかかるのではないか」「ATSとの連携はできるのか」「できたとしてどう使用するのか」などの不安や疑問があり、導入検討にあたりギブリーさんに逐一お伺いしたのです。しかし、その一つ一つに対して担当の方がスピーディーかつ丁寧で明解な説明をくださったことが大きな安心感につながりました。結果、導入のメリットがコストやデメリットより大きく勝るという結論にいたり、24卒採用の目玉としてTrack Testを導入する決断ができました。

解決策

268時間かけていた一次選考をTrack Testに置き換え。
各問題の平均点データを参考にして、合格ラインを引いた。

新卒Track Test導入と全選考フローの見直しをセットで行うことを決め、まずは延べ268時間と現場エンジニアの負担が大きかった一次選考のカジュアル面談をTrack Testに変更しました。ただ、学生の心理的負担を緩和するためにNotionでエンジニア向けの情報発信やエンジニア職の説明動画をつくるなどして、選考全体や入社後への見通しが持てるよう工夫もしました。

Testの問題は新卒採用の面接に参加しているエンジニアリングマネージャーと一緒に、基本的な知識問題とプログラミングレベルが測れる選択問題を1時間半で解き終えるように2題で構成しました。Track Test内には「初級」と設定されている問題プールがあり、なおかつ他社での平均点などの参考情報も充実していたので設定自体は容易でした。これにより、一次選考のスキルと知識のジャッジは現場エンジニアの手を離れ、Track Testに任せることができるようになりました。

“実際のところ、前年よりも一次選考参加者は減りました。しかし、テストに挑戦してくれる学生こそが、ディップに興味を持っていただけている学生と考え、集中的に寄り添いました”

現場エンジニアは人数が絞り込まれた一次面接後の面談を担当し、最終選考に向かう学生の準備のサポートと現場の話を率直に伝えるといった、「学生に寄り添う時間にすること」に集中してもらいました。エンジニアが一次面接後の面談を担ってくれるようになった分、人事担当者は最終面接合格者への面談のみに集中できるようになりました。

成果

エンジニア面談を70%削減も、CTO最終面接の合格率25%アップ。
Track Test導入と選考フロー改善で効率的かつ質の高い採用が
実現できた。

Track Test導入とフロー改善により、狙い通り大幅な工数削減に成功しました。おおまかですが削減率はCTO面接時間40%、部課長面接時間50%、現場エンジニアと人事の面談時間70%に到達しています。

一次選考の合格率がどの程度になるかは、蓋を開けてみるまでは正直まったく予想がつきませんでしたが、終わってみれば合否割合は3:1と理想的な着地です。

一次面接の合格率も60%以上と上がり、確認すべき事項が減ったためか最終面接へ送り出す見極めの精度も上がりました。CTO最終面接の合格率は65%以上と前年に比べて上昇。最終面接もかかる工数と得られる成果としては非常に良いバランスです。一時は合格率が9割に達した瞬間もあり、私たちとしても驚きでしたね。

“CTOからは「今年はプログラミングに対して理解がある人が増えた」という声があった一方、現場からの「面談・面接が多すぎるから減らして欲しい」という声はほとんどなくなりました”

ベースの見極めから解放されたからか、面談担当者からの人事への問い合わせも大幅に減少しました。もともと当社の採用選考で自分達も寄り添った選考を受けてきていた若手エンジニア達なので「自分達も学生に寄り添ってあげたい」と面談にとても前向きです。無理のない採用体制で、このサイクルを続けることで、弊社のカルチャーとして根付いている「学生に寄り添う採用」を守りたいと考えています。

結果として、Track Test導入前に二人で「こうなったらいいね」と話していたことが現実に数字になって出てきてしまっていて、「逆に怖いね」と話しているぐらいなんです(笑)。

とはいえ、今回がはじめての導入で、今後工夫の余地はまだまだあると思っています。次年度にはもう少し問題の難易度を上げつつ、Track Jobによる特別選考なども積極的に活用していきたいですね。

ディップ株式会社
労働市場における諸課題を解決し、誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指す“Labor force solution company”をビジョンに掲げ、人材サービス事業とDX事業を運営しています。 会社名の「dip」は企業理念にある夢(dream)、アイデア(idea)、情熱(passion)の頭文字から。
  • 赤堀 聡平 様
    商品開発本部
    人財開発採用部
    人財開発採用課
    課長

    前職ではプロダクト開発の現場でデザイナーとしてサービス開発に携わる。人事職への従事を希望し異動。エンジニアやデザイナーの採用を行う。2022年5月にディップ株式会社に入社。現在は、エンジニアの採用を中心に、採用広報や技術広報など幅広い業務を開発組織サイドで担当する。

  • 中村 美月 様
    人事総務本部
    採用戦略推進室
    マネジャー

    2012年早稲田大学卒業後、ディップ株式会社へ入社。2年間営業を経験した後、人事新卒採用チームへ異動となり、現在は新卒採用マネジャー兼オウンドメディア「dip people」の編集長として働く。2歳娘を育てるワーママ。

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Track Test
Track Testは、エンジニアのプログラミングスキルをテストし、データに基づいて採用を決定するための技術採用プラットフォームです。

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