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導入事例

サントリーホールディングス株式会社

中長期的な活躍を見据えた新卒人財育成と、進化し続ける研修成果物。サントリーが磨き上げた「成長し続ける新人」を育てるための実践的研修設計

  • 育成・研修

ジョブローテーションで幅広い業務経験を積み、自社で長く活躍できる人財の育成を目指す同社は、新卒研修にTrack法人研修を導入。
「現場への配属後も自ら成長し続けるための土台」を形成することを目指し、基礎学習をLMSを活用した自主学習に代替。 基礎固めの日程を圧縮し、代わりに自社アプリをテーマにした実践的チーム開発を充実させることで、研修成果は年々向上。
成果物と人間的総合力の双方が現場から高い評価を受ける独自のデジタル基礎研修を磨き上げることに成功した。
* サントリーホールディングス株式会社 デジタル&テクノロジー部門採用HP
https://www.suntory.co.jp/recruit/dx/

  • 課題
    ジョブローテーションを前提に、DX人財を育てたい。
    「配属先を問わず成長を続ける」人財の土台を、3ヶ月で作れるか。
  • 解決策
    LMSによる自学で基礎を圧縮し、残りの時間はチーム開発へ。
    自社アプリを題材にした実践演習で、3ヶ月間「走り抜く」研修を実現。
  • 成果
    年々進化を遂げるチーム開発のアウトプット。
    現場での実践力を追求した3年間の積み重ねにより、新人の提案が現場に届くレベルへと進化​。

課題

ジョブローテーションを前提に、DX人財を育てたい。
「配属先を問わず成長を続ける」人財の土台を、3ヶ月で作れるか。

入社した社員にはなるべく長くサントリーで活躍していただきたい。それが、サントリーの人財への考え方です。そのため、特にキャリア初期はグループ内で事業・部門をまたぐジョブローテーションを積極的に行い、仕事の幅や経験を広げることを重視しています。
新卒DX人財の採用においても、その方針は変わりません。10年目には2回の異動をして3つ目の仕事に挑戦している状態を前提とすることで、失敗を恐れず現場でたくさん挑戦してもらう。その過程で大きな成長を果たしながら、自分の適性を見極めてもらいたいと考えています。

“異動を前提とした成長サイクルに必要な土台、それが環境を受容しながら
果敢にチャレンジする人間的総合力とデジタルの素養です。
この2つがその後の「伸びしろ」を大きく左右します。”

そのため現場配属前のデジタル基礎研修では、まずデジタルの知識・スキル面の習得と、「自立自走できる」「チームのアウトプットを最大化できる」といったマインド面の素地の両方を身につけさせたいと思っていました。その上で高い実践力を養うため、何かを作る中で学びを活かし、コミュニケーションの取り方を試行錯誤できるようなものにしたかったのです。

このような教育・研修分野に関しては、弊社は内製にはこだわりません。工数、現場負荷、学習効率、さらには人事担当の異動なども鑑みれば、教育の専門家の力を借りる方が適切━━そのように考えて2023年度から導入したのが、Track法人研修でした。

“Track法人研修のチーム開発実践では自社独自のテーマ設定が可能で、
これなら実務に順応できるスキル・マインドが身につく研修になるとイメージできました。”

解決策

LMSによる自学で基礎を圧縮し、残りの時間はチーム開発へ。
自社アプリを題材にした実践演習で、3ヶ月間「走り抜く」研修を実現。

私達の研修のコンセプトは、社会人・エンジニアとして自身で学び続ける習慣を身につける「自立自走」です。

スキル面では、基礎研修で基本的な知識と技術の定着を図りつつ、応用研修で実務に順応できる素地を作っていきました。マインド面では、基礎研修から自立自走で動くことを習慣化し、応用研修でチームのアウトプットを最大化する意識を身につけていくことを意図しています。

研修のハイライトはチーム開発実践講座です。ここでは現場の実務イメージを持てるように、弊社が定期顧客会員向けに提供する健康生活アプリ『Comado』の新たな機能の提案と開発を行いました。

“学びの実践という意味でも「何かを作り上げる」経験は研修に不可欠です。
その題材が自社サービスであれば、成果物の評価も安定します”

導入2年目以降も継続的な研修ブラッシュアップのために、受講生や現場の上司へのヒアリングを行い、出てきた課題を次年度に反映させてきました。新卒のスキルレベルも年々上がっていきますし、より実践的な研修にシフトしていくための細かな調整も非常に重要です。

24年度の受講生からは「知識系の座学は自学でも進められます」という意見が上がっていたので、基礎研修部分をさらにスリム化。26年度にはチーム開発の時間をより増やして、実務に欠かせない顧客折衝やチーム内でのコミュニケーションを強化するカスタマイズを行いました。

3ヶ月強という期間はとても長いですが、自ら学び身につけるスタンスと実践的なコミュニケーションの習得は、どれだけスキルの高い方にとっても有効です。また、同期同士で密な時間を過ごし、議論を重ねながら開発し、最後に全体発表を行うことは、かけがえのない経験になります。

“チーム全体を見て動くことに課題がある方もいれば、スキルを重点的に強化すべき方もいます。どちらにも対応できるTrack研修で苦手分野に前向きに取り組んで得た「伸び」は、現場配属後の成長とも相関があると実感しています。”

成果

年々進化を遂げるチーム開発のアウトプット。
現場での実践力を追求した3年間の積み重ねにより、新人の提案が現場に届くレベルへと進化​。

Track導入から3年が経ちましたが、受講生からのアウトプットは年々レベルアップしています。特に、研修の集大成であるチーム開発の成果発表会ではそれが顕著に感じられています。

昨年は体操のフォーム測定や健康行動で貯めたポイントをゲーム感覚で増やすアプリなど、各チームの特色の出たユニークなものが揃いました。「このアイディア面白いね」と、発表を見た社員が思わずアプリ開発担当者に連絡するといった現場への刺激も生み出しました。

“次年度はテーマを一新。社内向けアプリのプロジェクトオーナーを成果発表会へ招き、魅力的な機能があれば実用化の提案につながる機会を作っていきたいと考えています。”

研修後の上司へのアンケートでも、現場の期待するレベルをクリアしているという回答が多く上がっています。

まもなく始まる新年度の研修では「実業務に直結するスキルをさらに強化してほしい」という声に応えたブラッシュアップも施しています。

“担当講師は導入当初から受講生からの評価が非常に高く、カスタマーサクセスの方の日報サマリーやトラブル時の現地フォローアップにも安心感が持てます。人事担当の入れ替わりがあっても安定して研修運営ができるという心強さがあります。”

受講生のスキルレベルが年々上昇しても、全員にとって意味のある研修を作りあげることが私達の使命であり、現場の意見をどこまで研修の組立に反映させるのかという点は、毎年悩みます。その中で研修のバランスを保ちながら、ここまで内容の密度を上げることができているのは「こんなことできませんか?」という私達の要望に、カスタマーサクセスの方が真摯に応えて提案くださり議論を進めていけているおかげです。

今後も、受講生が自分に必要な学びは何かを見定めて行動する経験を積み、現場に出てからも成長し続ける人財を育てるために、最適な新人研修を追求していきたいですね。

サントリーホールディングス株式会社
1899年創業以来「やってみなはれ」の精神で日本の洋酒文化を牽引してきた飲料メーカー。現在はビールや清涼飲料、健康食品など幅広く事業を展開する。人本主義を掲げ「10年3仕事」など社員の長期的キャリアを見据えた人事施策にも注力している。
  • 木下 博史 様
    デジタル本部デジタル戦略部

    2011年サントリー入社。酒類営業として量販店・飲食店を7年間担当後、お客様センターでご指摘対応マネジメントと運営支援を経験。2025年よりデジタル部門人事として新卒採用・新人研修を担当。

  • 鈴木 もも 様
    デジタル本部デジタル戦略部

    新卒で入社したインターネット関連企業で開発/プロダクトマネジメントの業務に従事した後、人事へ。その後転職し海外のスタートアップ2社でマネジメントを経験。2023年にサントリーホールディングスに入社。デジタルの人事を担当。

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