導入事例
株式会社ミロク情報サービス様
どの配属先にも必要不可欠なエンジニアとしての「基礎力」「自ら学ぶ力」を新卒社員に習得させる、独自のチーム開発研修を実現。
- Track Training
- Bootcamp by Track
- 育成・研修
IT未経験者が多いため技術力重視の研修を実施していた同社だったが、配属先は多岐にわたり必要な技術も種々様々、スムーズなOJTと配属先での活躍につながる基礎力を養成する新入社員研修を作れずにいた。しかし、Track Trainingで「教えないチーム開発研修」という型に到達。汎用的なIT基礎力と自ら学んで行動できる力を身につける新入社員研修を完成させた。 * 採用の詳細については、同社のRecruiting Siteをご覧ください。 https://recruit.mjs.co.jp/
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- 課題
- 技術力重視の研修を実施するも、 「教える」という一方通行の教授方式では、 使用技術の異なる配属先で活躍につながる基礎力は身につかず。
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- 解決策
- 誰かに相談しないと進めない環境を意図的に作り出す
「教えない」チーム開発研修を行った。
CS(カスタマーサクセス)の密なサポートにより、
受講生のモチベーションを維持。
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- 成果
- 適切な報連相を武器に「自ら学ぶ」エンジニアが次々現場へ。
配属先からの評価が好転し、3年以内離職率も減少傾向に。
課題
技術力重視の研修を実施するも、 「教える」という一方通行の教授方式では、 使用技術の異なる配属先で活躍につながる基礎力は身につかず。
当社は全国の会計事務所と中堅・中小企業へ経営のシステム・ノウハウ・情報サービスなどを総合的に提供するソリューションカンパニーです。その中にあって、企業経営に必要な多岐にわたるシステムの開発はその中核。それらの開発に必要な「自ら考えて行動するエンジニア」を確保しようと新卒ITエンジニア採用に力を入れてきました。
しかし、弊社に応募する学生の多くはIT未経験です。彼らを育成する新入社員研修ではITエンジニアとしての基礎力を伸ばさなくてはなりません。そのため「まず技術力を」とWebアプリ開発の技術と知識を学ぶ個人ワーク中心の研修を実施していたのですが、これが上手くいっていませんでした。
全員同じカリキュラムに同じスケジュール、「教える」という一方通行の教授方式で、演習はあっても個々の進捗や状況がわかりにくい。一ヶ月という短い期間の中で、とにかく最低限のことを教えているような状況でした。
研修後の配属先からは「基本的な技術や知識が身についていない」「先輩や上司とうまくコミュニケーションがとれない新人が多い」と不満が続出していました。
それもそのはずで、当社の製品開発は非常に幅が広く、必要となる技術スキルや知識は配属先によってさまざま。現場のウォーターフォール開発の中で配属後に自ら学んで身につけていく必要があったからです。
ですが、この問題は研修日数を増やして内容を充実させるだけでは解決しない気もしていました。いくら特定の技術に習熟させても、OJT先の実務には活かせないからです。むしろ重要なのは、現場で困った時にきちんと相談できるコミュニケーション力と、自ら学びながら問題解決をはかるマインド。それらを身につければ、個別の技術力も後から伸びていくのではないかと考えるようになりました。
そこで、IT基礎力を身につける研修と並行して、いわゆる報連相のような実務スキルと思考力をつけながら「自ら学ぶマインド」も醸成するような「チーム開発研修」を実施しようと方針を転換することにしました。そんな研修を実現できるベンダーを探し始めて出会ったのがTrack Trainingです。
さらに実務スキルとマインドを養成する「チーム開発研修」を実現できるサービスを提供しているのもギブリーさんだけ。ですから、導入に対する反対もほとんどなく、相談後は非常にスムーズに意思決定が進みました。
解決策
誰かに相談しないと進めない環境を意図的に作り出す
「教えない」チーム開発研修を行った。
CS(カスタマーサクセス)の密なサポートにより、
受講生のモチベーションを維持。
初年度は研修コンセプト・カリキュラムの骨格づくりからスタートしました。もともと社内で抱えていた課題や理想像は漠然としていたものでしたが、CSの方に現在のトレンドや他社事例を交えながら言語化をサポートしてもらえたおかげで「教えない研修」という基本コンセプトが見えて来ました。
内容を具体化していく上で難しかったのは、チーム開発研修を「当社の実務に即した内容で行う」という部分です。
開発の進め方や成果物というのは各社違い、一般的な研修用のものとは趣が異なります。そのため、会社独自のテンプレートから研修用の設計書、成果物など必要なものを一から揃えていく必要がありました。また、講師にその様式の意図を理解してもらうためのコミュニケーションもとらねばなりません。
※写真左:MJS福森様、写真右:ギブリーCS宇野
出来上がった「教えない研修」は「こんなアプリを作ってください。成果物とテンプレートはこれです。さあ、始めてください。」という最小限の情報でスタートするものです。
何から手をつけていいかわからず、誰かに相談しないと進めない環境を意図的に作り出すことで、新人に講師や先輩に対する「報連相」をいつどのようにするのが適切か、どう動けばいいかを自ら考えさせる。まさに実務さながらの内容です。
とはいえこの研修、実際に実施していくと当然ながら「教えてもらってないからできません!」という受講者の不平不満や、受動的なまま他責気味になってしまう受講者が出てくるなどのトラブルも発生します。
こうしたことへのフォローアップのために、頻繁に1on1や各チームのミーティングへ参加し、個々に気づきを促す必要がありました。人によって対応も必要となるサポートも異なります。常に相手を見て柔軟に対応し、カリキュラムや時間配分も調整していかなくてはなりません。
そのため、2年目までは一定の成果がでたものの、「気づきを与えきれない」「講師との調整やミーティングなど運営負荷が高い」という課題も残りました。しかし、3年目が始まる前にそうした点を相談したところ、CSの方がより濃密に現場でサポートしてくださることになったんです。
当初は研修の意図を伝えきれず「なんでこんな厳しい研修をやらされているのか」と受け身な姿勢になって作業の手を止める受講生もちらほら出てしまっていました。
しかし、3年目の今は「全て手取り足取り教えてもらえることなんて、現場の中であるわけないよね。どうしたらいいと思う?」と要所で伝えられていて、全員が目的を理解して自分で役割を探して活動する、まさに理想的なチーム開発研修が実現しています。
成果
適切な報連相を武器に「自ら学ぶ」エンジニアが次々現場へ。
配属先からの評価が好転し、3年以内離職率も減少傾向に。
現在の研修になってから「新人の知識量が非常に多くなった」「学習意欲が高い新人が増えた」と、配属先から聞こえてくる声が一変しましたね。自ら積極的に意見や要望などの声をあげる新人も生まれ、現場で積極的にコミュニケーションがとれているようです。
「報連相」も研修中に試行錯誤して実践的に学べているので「OJT中も手がかからないよ」という声が当部門にもよく届いています。周りの先輩社員にも「最近の新入社員研修は手厚いよね」と羨ましがられていますよ。
土台ができていて現場で活躍しているからでしょうか、入社後3年以内の離職率も減少傾向にありそうです。改革してからまだ3年目ですので、このあたりはデータをもう少しとって効果を見ていきたいですね。
正直なところ、3年目で満足度の高い研修に仕上がったので、課題の多くは解消してしまいました。次の課題を強いて挙げるなら、もう少し事前準備に時間をとり、チーム開発演習のマインド醸成や全体の進行を早められたらという所でしょうか。
どうしても成果物の難易度が高いので、研修中は失敗体験が多くなってしまいます。「実務の方が楽でした」という新人が多いぐらいですから(笑)。もちろん、それが現場で折れない心につながってはいるのですが、全体がスピードアップすれば成果物のクオリティも上がって、成功体験が得られるところまで辿り着くかもしれません。そうすればもっと満足度や得られるものが大きくなるはず。次年度も二人三脚でブラッシュアップを進めていきたいですね。
- 株式会社ミロク情報サービス
- 全国約8,400所の会計事務所と約10万社の中堅・中小企業および小規模事業者に対し、 財務会計・税務を中心とした経営システムならびに経営情報サービス等を提供しています。 全国に広がる32の拠点網を活かし、設立以来45年以上にわたりお客さまの経営改革、業務改善をサポート。 地域密着伴走支援で個々の課題にあわせた最適なソリューション提案を行い、お客さまのDXを推進しています。
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- 福森 知佳 様
- 製品開発・サポート本部
開発統括室
開発業務管理グループ
大学卒業後、SIerにシステムエンジニアとして入社、統合ID管理ソリューションやCRMシステムの開発に従事。ミロク情報サービスに入社後、技術職向けの研修担当として新入社員研修や技術研修の企画・運営に従事する。 人材育成の経験を育児に活かせないか模索しつつ、目先の家事に追われている。
この企業で利用している
製品・サービス
- Track Training
- Track Trainingは、企業のデジタル化に必要なスキルギャップを埋めるテクノロジー人材育成プラットフォームです。
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