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導入事例

株式会社イシダ

未経験者の採用拡大を目指し、少数精鋭の1on1×OJT体制から転換。受講生のスキル差に対処し、自走型人材を育成する集合研修の実現。

  • AI/DX研修
  • 育成・研修

食に関わる計量・包装・検査機器システムにおいて、国内No.1、世界No.2の売上高を誇る 計量器メーカーである同社は、現場第一主義を掲げ、少人数の新卒SEに対して1on1の個別教育を施してきた。
しかし、顧客企業のAIやIoT活用への期待に応えるべく、Track 法人向けIT研修の導入を決断。有望だがスキル差のある人材十数名に対応し、十分な個別フォローアップ体制も備えた「集合型研修」への転換を実現した。

* 同社採用HP
https://www2.ishida.co.jp/recruit

  • 課題
    AIやIoT化に高まるSE需要。
    「数名程度」から6〜7倍の採用拡大を決断するも、文系未経験者も加わり既存のOJT体制が持続困難に。
  • 解決策
    マンツーマンのOJTから、仕組み化された「自走型集団研修」へ。
    初心者をつまずかせない他社交流型研修の2つの工夫。
  • 成果
    期待値以上のスキルアップで2年目も継続。
    採用大幅増でも、チーム開発研修の「失敗から学ぶ経験」で、スタートダッシュできる自走型人材に

課題

AIやIoT化に高まるSE需要。
「数名程度」から6〜7倍の採用拡大を決断するも、文系未経験者も加わり既存のOJT体制が持続困難に。

弊社は、1893年に民間初の「はかり」メーカーとして創業して以来、計量・包装・検査機をコア技術に、工場、物流、小売まで一貫したソリューションを提供してお客様の事業を支えて参りました。

私達SE部は、お客様の更なる生産性向上に貢献するため、自社製品とシステムを組み合わせたソリューションを行っています。高度化・複雑化を続けるお客様のニーズに応え、ご要望に寄り添ったシステムを構築するためには、マインド・技術力・コミュニケーション能力、そしてなにより現場の知識の習得が欠かせません。そのため弊社では、毎年数名採用する新人に対し、一定の実務経験を積んだ社員によるマンツーマンOJT研修を実施してきました。

しかし、ここ数年、AIやIoTによるソリューションへの期待とSE部門への開発ニーズが急激に高まったことで、SE部門の人員も大幅に強化する必要が出てきたのです。

“2年後の採用目標は、従来の6〜7倍程度。
しかし、この人数規模では、入社時点でのスキル差は避けられず、手厚い個別フォローも行えないことが目に見えていました。”

もちろん、これまでも文系出身で活躍してくれたメンバーは数多くいましたが、従来とは異なる人数の多い集合研修になれば、初学者に近い方を取り残してしまう可能性も高くなってしまいます。方針決定以後は、「従来の6~7倍なんて、本当に大丈夫なのか」と言う声も部内で挙がり、どのような研修体制にすべきか、外部の研修ベンダーを選ぶならどこにすべきか、真剣な議論を交わしました。

“そこで挙がった第一候補が、Track法人研修でした。
2年前から社員の開発研修向けに導入していたTrack TrainingのLMSは質・スキル差への対応力ともに十分で、強い信頼感があったからです”

もう一つ弊社を惹きつけた要因は、Trackの掲げる「自走型人材の育成」でした。イシダのSEとして一人前になるためには、ITスキルはもちろん、現場で必要な知識においても川上から川下まで幅広くカバーする必要があります。そのためには、土台となるコミュニケーションスキルと自ら学習を進めていく学習習慣が欠かせません。

Track法人研修は、AIを活用しながら自らのペースで課題を進め、追加問題にも挑戦することで自律的にスキルアップを図っていくことのできる仕組みが提供されています。このような「個人の意欲に依存することなく自走が『仕組み化』されている」という点も、導入決定の大きな決め手となりました。

解決策

マンツーマンのOJTから、仕組み化された「自走型集団研修」へ。
初心者をつまずかせない他社交流型研修の2つの工夫。

初年度は7名が参加し、そのうち2名が初学者に近いメンバーでした。意欲に満ちた新入社員をつまずかせずに各部署に送り出していく研修にするために、大切にしたポイントは2つあります。

一つ目は、希望者への入社前研修の用意です。十分なITの知識を持てていないことに最も不安を抱いているのは、内定者本人です。その不安を和らげるためにも、1月初旬から3月末、およそ3ヶ月間にわたり希望者にTrack Trainingを提供、合わせて若手メンバーによるチャットツールでのサポートも実施しました。

もう一つは育成担当によるフォローアップ体制です。5・6月は複数社が参加するオープン研修の間、年の近い社員が相談役としてフォローする体制を作りました。

オープン研修にするか、自社だけの研修にするかは迷う企業も多いのではないかと思いますが、弊社の場合は、実際の業務で他の開発会社など様々な立場の方々とコミュニケーションを取る必要がありますので、その練習の意味でも他社交流型研修の方が良いと考えました。自社メンバーのみの甘えを取り去りつつ、初学者のメンタルなどの不安を和らげる体制が作れたのではないかと思っています。

経験者側にとっては物足りないのではないかという懸念もありましたが、こちらも杞憂でした。

“私は情報学部出身でしたが、初学者に教えることで知識の言語化が進みましたし、周囲から頼られることも嬉しく、非常に充実感のある研修だったと感じています。”

初学者のメンバーもどんどん知識を吸収して成長し、社内メンバーでグループを組んだチーム開発実習では同期の連帯も深まるなど、非常に良い形で1年目の研修を終えることができました。

成果

期待値以上のスキルアップで2年目も継続。
採用大幅増でも、チーム開発研修の「失敗から学ぶ経験」で、スタートダッシュできる自走型人材に

大人数の新人を迎えることになる2年目に向け、次年度の新人研修を継続するか否かは、他2社の研修ベンダーと比較、吟味を重ねました。Track継続の決め手となったのは、1年目の研修を終えた7名全員が期待値を大きく超えるスキルアップを果たしていたことでした。

研修スケジュールについては、ギブリーさんとすり合わせのうえ調整をしてもらいました。「イシダに入社した」という意識を共有し、部外の同期との懇親を深めるために、弊社人事部の行う全体研修の後にTrack研修に合流できるよう、スケジュールをカスタマイズしてもらいました。

“オープン研修後の社内ツール開発の課題では、過去の研修修了者との違いが明確に顕れました。メンバー・チーム間で見事に意思疎通を図り、まさに「自走」してプロジェクトを進めてくれたのです。”

全員で18名、そのうち⅓が文系出身者を含む初学者層という2年目の研修は、弊社としても大きなチャレンジでした。初年度に引き続き、育成担当の社員は未経験者のメンタルを重点的に注視し、月に1回食事に誘うなどして「スキル」や「心理状態」を把握、上長と共有。さらに東京と京都の拠点で1名ずつ、昨年度の研修参加メンバーをサポーターとして配置するなどの配慮をしました。

2年目はチーム開発研修のグループが他社メンバーと合同にしたこともあり、くじけそうになるメンバーもいました。しかし、ギブリーさんの1on1やSlackでのサポート、そして育成担当の先輩社員の声がけで精神的に持ち直し、研修を完走してもらうことができました。

課題もありましたが、研修の成果はやはり高く、学習習慣や自走するためのコミュニケーションスキルの定着は見事なものでした。

“7月以降は「これ、ギブリーの研修でやったよね」という言葉があちこちで聞こえています。 これも、研修コンテンツが素晴らしく、受講メンバーがしっかりと取り組んだ結果だと思っています。”

昨今は現場配属後も間違いなく対応することが求められ、若手にとっては苦しい状況にあるのかもしれません。ですが、Track法人研修では「これはヒアリング漏れだった」「振り返りの時にもっと伝え方を工夫すべきだった」など、トライ&エラーの経験を積ませてもらうことができました。この経験が、自走型人材の育成には最も必要なのかもしれません。

社内の目標値として据えているIPAの試験に関しても、1年目メンバーは基本情報技術者試験に全員が合格、応用情報技術者試験も2名が合格するという結果がでました。基礎学習を続ける学習習慣を継続できている証左だろうと思っており、今後の2年目メンバーの結果も楽しみにしています。

今年度で大人数の新卒SEを受け入れる体制は確立できました。来年度以降は、AIアシスタントをより有効に活用するための工夫などをギブリーさんと相談して行い、研修体制のさらなるブラッシュアップを続けていくつもりです。

株式会社イシダ
1893年、民間初の計量機メーカーとして創業。先進の計量技術を核に包装、検査等の分野へ事業領域を拡げ、食の産地から小売店における工程にてトータルソリューションを提供しています。「三方良し」の企業理念のもと、お客様の課題を革新的に解決し、安全・安心で持続可能な社会の創造に貢献することを使命に、世界100 カ国以上で事業を展開しています。
  • 島本 和範 様
    SE部
    システム技術二課
    課長

    東京支社勤務。外販システムのアーキテクチャ設計、技術的に新規性の高い案件・難易度の高い案件におけるSEメンバーを支援。新人SEの育成を統括し、研修の企画・ベンダー選定を行う。人事部と連携し、採用活動にも従事している。

  • 岩崎 卓馬 様
    SE部
    システム技術一課

    京都本社勤務。新製品開発業務、特にAWSを中心するクラウドに特化した製品開発を行う。若手新人研修の担当リーダーとして、研修の年間スケジュール立案も担当。

  • 岡村 奈哉 様
    SE部
    システム技術二課

    東京支社勤務。2024年入社。導入初年度のTrack法人研修を経験。部内のインフラ整備業務に従事し、2025年度の新人研修では東京支社の新人サポートを担当。

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Track 法人向けIT研修は、企業のデジタル化に必要なスキルギャップを埋めるテクノロジー人材育成プラットフォームです。

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