インターン

インターンシップが
エンジニア採用活動にもたらすメリット

なぜインターンシップが効果的なのか

現在、多くの企業が「インターンシップ」を取り入れています。インターンシップというと学生側のメリットを語られることが多いですが、企業側にも大きなメリットが存在します。
今回は、各種インターンシップの特徴、エンジニア採用を行う企業がインターンシップを導入すべき理由をお伝えします。

インターンシップとは

インターンシップは今の学生にとって、就職活動を行ううえで当たり前の手法となりつつあります。インターンシップとはどのような活動内容を示すのでしょうか。

文部科学省による定義

文部科学省によると、インターンシップは以下のように定義されています。
"学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと"[1]

つまりインターンシップとは、企業が学生に働く体験を提供することで自身のキャリアについて考える機会を与える制度であると言えます。
1906年からアメリカを中心として産学協働で工業教育が行われ始め、現在のインターンシップにつながっていると言われています。[2]

学生がインターンシップに参加する理由

学生はどのような動機でインターンシップに参加しているのでしょうか。
株式会社リクルートホールディングスの運営する、リクナビがインターンシップに参加した2019年に2019年卒の内定者1,239人へ実施したアンケートによると、「インターンシップに参加した目的」について上位3つは以下のようになっています。[1]

なぜ多くの企業がインターンシップを導入しているのか

学生にとってインターンは企業を深く知るための機会として捉えられているようですが、続いては企業側がインターンシップを導入する理由をお話しします。

・産学協働することにより、教育機関との繋がりを作る
インターンシップを通じて、学生や教育機関と協力することにより、今後の教育カリキュラムへの介入や就業に向けてのキャリア支援を実施することができます。例えば、インターンシップを通して大学と連携することで、自社が展開している事業領域や産業界のニーズを大学等に伝えることができ、教育へ反映することができます。

・学生に向けて企業のブランディングやPRを直接行うことができる
就職活動について考えている学生と一緒に仕事をすることで、業界の知識や自社の魅力を直接発信することができます。サイトや求人媒体を通じてPRを行うよりも、直接伝えたほうが内容が伝わりやすく、より効果的に魅力づけを行うことができます。

・早期から優秀な人材を発見、育成できる
採用前に数回面接を行うだけでは、実務力や仕事に対する姿勢などが見極めにくいという声をよく聞きます。インターンシップを実施することで、優秀な人材であるかを早期に見極めることができます。また、学生に業界の知識や実務力が定着し、優秀な人材の育成にも繋がります。

Point

  • インターンシップは、企業が学生に働く体験を提供することで自身のキャリアについて考える機会を与える制度
  • 学生からすると、企業や社会人としての働き方の理解を深める場
  • インターンシップは、優秀な人材を発掘したり、新卒採用を円滑に進める手段の一つである

インターンシップの種類

インターンシップは、企業の状況や採用意図によって様々な形式がありますが、大きく3種類に分けられます。

・会社説明会
1日きりのインターンシップです。会社や仕事、業界説明をしたり、職場の見学会を開きます。1日で完結するため、開催の工数が少なく実施しやすいインターンシップであると言えます。

・プロジェクト型インターン
社員の補助的な業務を行ってもらったり、通常の業務ではない別の課題や短期プロジェクトを実施します。期間は短期間(1週間~1ヶ月)です。業界の知識や自社の魅力を十分に伝えられる上に、参加した学生と十分なコミュニケーションを取ることができます。

・現場従事型インターン
実際に社員が行っている基幹的な業務の一部を長期間(1~3ヶ月間)にわたって行ってもらいます。採用する候補者を見つけるためだったり、採用手法としてインターンを取り入れている企業様が多く実施している手法です。

[3]

エンジニア採用においてインターンを取り入れるべき理由

採用活動においてインターンシップを活用する企業様も多く見られますが、エンジニア採用におけるインターンシップの活用はより効果が期待できます。その2つの理由をお話しします。

・より実践的なプログラミング実務力を測ることができる
エンジニアを選考する上で専門性の高いプログラミングスキルを測りにくいという声をよく聞きます。プログラミングスキルを正確に測ることができない故に、ミスマッチが起きてしまうこともあります。
しかし、現場従事型インターンで一緒に働くことで、プログラミングスキルを正確に測ることができます。そのため現場従事型インターンはコード選考の1つであると言えます。

・コードではわからない人間力、協調性、リーダーシップなどが測れる
チーム開発を行う上で求められるスキルとして、プログラミングスキルはもちろんコミュニケーション能力や協調性、リーダーシップなども必要となってきます。面接だけでなく現場従事型インターンで実際にチーム開発を行うことで、人間性を測ることもできます。

Summary

インターンシップを取り入れることで、より効果的な採用活動を行うことができます。スキルが見極めにくいエンジニアの採用においては、特に有用であると言えます。
自社の採用活動に課題を抱えていて、インターンシップを実施していないとすれば、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

注 釈

[1] 文部科学省「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」2015年 (参照:2020年4月17日)

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/12/15/1365292_01.pdf

[2] リクナビ「インターンシップに参加する意味・目的とは?必要性はある?【先輩たちにアンケート】」2019年 (参照:2020年4月17日)

https://job.rikunabi.com/contents/internship/8973/

[3] 株式会社リクルートキャリア「就職白書2018 -インターンシップ編-」2018年 (参照:2020年4月17日)

https://www.recruitcareer.co.jp/news/20180215_02.pdf

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