ハッカソン・アイデアソン
採用と育成の質を高めるハッカソン
企業が主体となって開催する場合の効果とは
開発者やエンジニア学生が、アイデアと実装力を試す場である「ハッカソン」「アイデアソン」。聞いたことがあっても、どういったものなのかよくわからなかったり、知っていても開催にハードルを感じている企業様も多いのではないでしょうか。
ハッカソン・アイデアソンは企業がを開催することでより効果的な採用活動や育成を行うことができます。
今回は、ハッカソン・アイデアソンとはどういうものか、ハッカソンとアイデアソンの違い、開催するメリットや代表的な国内ハッカソンについてお話ししていきます。
ハッカソンとは?
ハッカソンとは、元々ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を組み合わせた言葉です。最近耳にすることが多くなったハッカソンですが、ハッカソンの定義についてお話しします。
日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)によると、以下のように説明されてます。
ハッカソンは、ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語とされ、 プログラマーや設計者などのソフトウェア開発の関係者が、 短期間に集中的に開発作業を行うイベントを指す。[1]
具体的には、決められた期間内に、個人やチームで1つのソフトウェアを開発します。そして、最終的な成果をもとに競い合います。期間は1日~1週間であることが多く、多くのエンジニア学生が参加するイベントです。
アイデアソンとは?
続いて、ハッカソンと混同することが多いアイデアソンについてご説明します。日本におけるアイデアソンは富士通総研が運営している「FUJI HACK」などが有名ですが、アイデアソンの定義として、一般的には以下のように説明されています。
「アイデアソン(Ideathon)」は、アイデア(idea)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語で、ある特定のテーマについて多様性のあるメンバーが集まり、対話を通じて、新たなアイデア創出やアクションプラン、ビジネスモデルの構築などを短期間で行うイベントのことを指す。[2]
つまり1つのサービスや製品ではなく、新規事業のアイデア出しからビジネスモデルの立案など全体のビジネス設計を行うコンテストであるといえます。
本来はハッカソン開催前にテーマを決めるため行われることが多かったのですが、現在はアイデアソン単体で開催されることも増えてきています。
ハッカソンとアイデアソンの違い
ハッカソンとアイデアソンの大きな違いとしてあげられるのは、「特徴」「参加者」「求められるスキル」の3点です。
ハッカソンでは、既存のテーマに合ったソフトウェア開発がメインとなるため、開発スキルが求められます。また、参加者のほとんどが開発者となります。
一方アイデアソンでは、新規事業やビジネスモデルを0から考えるため、開発スキルに加え発想力や俯瞰力、合理的思考力が求められます。また開発者以外にも、ビジネスサイドの様々な人が参加できます。
違いを以下の表にまとめました。
Point
- ハッカソンでは、個人やチームで1つのソフトウェアを開発する
- アイデアソンでは、新たなビジネスモデルや事業を立案する
- ハッカソンとアイデアソンは「特徴」「参加者」「求められるスキル」の3点が大きく異なる
Summary
ハッカソン・アイデアソンは即戦力の採用や社員育成に効果的であるとして注目されつつあります。特にエンジニアの採用と育成においては、特に有効であると言えます。
即戦力の確保や育成の手法として、ぜひ1度ご検討してみてはいかがでしょうか。
注 釈
[1] 日本ネットワークインフォメーションセンター「ハッカソン(hackathon)とは」2012年 (参照:2020年5月1日)
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/hackathon.html[2] BuildINSIDER「ハッカソン/アイデアソンとは? その類型と特徴、開催事例」2014年 (参照:2020年5月1日)
https://www.buildinsider.net/hub/hackideathon/01[3] JPHACKS「JPHACKS 2019 Award Day」(参照:2020年5月1日)
https://jphacks.com/information/result-report2019/