導入事例
LINE株式会社様
「なぜ企業の選考は 一度しか受けられないのか?」
候補者が何度も技術テストに挑戦できる
“Re-Challenge制”を実現。
- Track Test
- 採用スクリーニング

技術の最先端を切り拓く同社では、将来を担う技術者の新卒採用そのものが会社全体の重要な成長戦略と位置付けている。採用のミスマッチを極力防ぎ、エンジニアが入社後に力を発揮できるために、選考時のスキルチェック体制の確立を目指して改善を重ねる。
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- 課題
- 入社試験会場で実施していたプログラミングテストは
人によって移動コストや、慣れている開発環境が異なり、
公平な機会を提供できていなかった。
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- 解決策
- すべての候補者が同じ条件でパフォーマンスを発揮できる
オンライン試験を活用した技術選考を整備。
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- 成果
- 通年で何度も技術テストに挑戦できるRe-Challenge制を導入した結果、地方や海外からの応募が増加した。
課題
入社試験会場で実施していたプログラミングテストは
人によって移動コストや、慣れている開発環境が異なり、
公平な機会を提供できていなかった。
新卒エンジニア採用を始めた頃は、各地に設置された試験会場で学生の方にペーパーテストを大学の講義でよくあるような記述問題や疑似コーディングテストを受けていただき、その結果をもとに技術評価をしていました。しかし、このやり方では採点側にとって非効率かつ、ペーパーテストでは本来のパフォーマンスも見極められないので廃止しました。
その後、会場のインターネット環境を整え、各自が持ち込んだPCで好きな環境で指定のプログラミング問題を受験する方針に切り替えました。ネットワークを通じて問題の提供と回収を検討しましたが、会場でのネットワークの不具合や個人のPC環境の違いによるエラーが起きるリスクを考えて、問題が入ったUSBメモリを受験者に配布して解答を入れて提出してもらう方法で実施しました。当然ペーパーテスト実施時よりは効率化されたものの、運用面には課題が残りましたね。

「自身のPCを使用して慣れた開発環境での受験」は、理想的な実施にはいたりませんでした。また、遠方に住む学生にとっては移動時間や費用が負担となってエントリーする動機が下がってしまい、結果として良い学生を逃してしまうのではないか?という課題も残りました。
場所や時間、そして開発環境を含めて平等な試験はできないものかと、オンラインで実施できる技術テストを探したところ、Trackに出会いました。
解決策
すべての候補者が同じ条件でパフォーマンスを発揮できる
オンライン試験を活用した技術選考を整備。
Trackを活用して技術テストをオンライン化すると、受験者すべての解答データをブラウザ上で確認でき、さらにcsvでダウンロードできるようになったので、かなり効率化しましたね。
試験の内容は、大学で学ぶコンピューターサイエンスをきちんと勉強している方が有利となる様に設計をしています。特にアルゴリズムを重点的に見ていて、実行して動かなかったとしても、「良いコード書いているな」「知識があるな」、「学術としての裏付けをわかっているな」と感じる人を評価しています。

むしろ、インターネットで調べたりして解答を導いて欲しい。 ”
学生がオンラインで受験をすると、Webで調べたソースコードをコピペするなどの不正行為も考えられますが、現場のエンジニアは限られた時間で複雑なプログラミングをする際にWebから情報を調べてプログラミングに活かしたりしますよね。
突如起きたエラーやトラブルなど、迅速な対応が必要なケースを想定したとき、あらゆる手段を活用して柔軟に対処できるのもエンジニアとしては重要なスキルですので、むしろインターネットの力を最大限活かして欲しいと思います。
成果
通年で何度も技術テストに挑戦できるRe-Challenge制を導入した結果、地方や海外からの応募が増加した。
一発勝負の採用試験は、体調の良し悪しや緊張などで本来のパフォーマンスが出せない場合もあるので、繰り返し受験できて、何度か挑む中で本来の力を発揮し、基準をクリアできる試験の方が良いと考えていました。
新しいサービスをどんどん作る必要があるICTやWeb領域の仕事では、うまくいくまで何度も挑戦するものです。同じような考え方で採用試験を作りたいという思いがあり、Re-Challenge制という基本的にいつでも応募ができ、何度でも受験可能な制度を導入しました。実際に数回の受験で選考を通過する人も多くいますし、地方や海外からの応募も増えました。

エンジニアとしてのポテンシャルにも期待値が高い。
何度も挑戦する粘り強い方を積極的に採用したい。 ”
現状は力が及ばなくても、半年後の再受験で、前よりも圧倒的に知識もスキルも向上していれば、エンジニアとしてのポテンシャルが期待できますよね。また、「何度も受けたい!」と思って挑戦する様な粘り強い方は積極的に採用していきたいと考えています。
今後は、外部APIやライブラリを活用したオリジナルの問題を作成してみたいと思います。例えば「1GBのデータファイルを与えられて、その負荷に耐えられるものを作れるか?」など、大きい容量のデータを扱うことが多い仕事もあるので検討しています。
もしくは「簡単なGoogle翻訳APIを活用して何かを作ってみましょう」とか、アイデアはたくさんあるので、随時問題もアップデートしていきたいと思っています。

- LINE株式会社
- コミュニケーションアプリ「LINE」を機軸として、コミュニケーション・コンテンツ・エンターテイメントなどモバイルに特化した各種サービスの開発・運営・広告事業に加え、Fintech事業、AI事業を展開。ミッションに「CLOSING THE DISTANCE」を掲げ、世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めることを目指している。
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- 橋本 泰一 様
- Data Labs エンジニア
現在は、生活や仕事の中の煩わしさをAI技術でなくすことをミッションに、スマートスピーカーや企業向けAI技術をLINE CLOVAブランドとして開発している。企業に所属する前に、助教や准教授として大学のプログラミング演習講義を9年間担当したキャリアから、企業人事とは異なる視点を活かして、エンジニア採用に携わっている。
この企業で利用している
製品・サービス

- Track Test
- Track Testは、エンジニアのプログラミングスキルをテストし、データに基づいて採用を決定するための技術採用プラットフォームです。
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